会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

稲刈り前のお便りです。

9月に入り会津はようやく朝晩の気温が下がるようになりました。日中はまだ30度を越える日があるのですが、湿度も下がって日格差がかなり大きいです。登熟が進んでやっとこの一週間で黄化してきました。(先週までは稲の葉っぱがまだ青くて、稲刈りがかなり遅れそうで心配しました)

今年は7月の少雨から異例な早さの梅雨明けがありましたが、会津は8月に入ってから連日の雨。雨が降る時期が一ヶ月遅れて、茎数を確保した後の伸長期と出穂期に重なりました。生育前半が物足りなかったぶん、後半にぐんと旺盛となった様です。稲の生育ステージの中で、その時期ごとに必要な「気温と日照と降雨」がとても重要である事が分かります。

今は来週末の稲刈り開始に向けて、機械の点検と作業所の準備に取り掛かっていますが、大型の台風14号が列島を縦断しそうで心配です。稲刈り前の台風の直撃だけは避けたかったのですが、こればかりは防げません。唯々、被害が最小で通過することを祈るばかりです。

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

コシヒカリが出穂を迎えましたのでお便りします。

お盆が終わり、少しずつ朝と晩の風が涼しく感じられるようになりました。雨が少ない梅雨が異例の速さで明けたとたんに、雨ばかりの8月です。雨の降らない時間帯をねらって畦畔の草刈りに追われますが、1時間もすると大量の汗で、一日に何度も着替えが必要です。

稲は草丈、茎数も少なめで推移していましたので、出穂も例年より3日程の遅れ。そしてこの時期に毎日の雨で、受粉障害が心配なところですが、これから1ヶ月登熟期。お日様の力でおいしいお米が稔ることを期待しています。

 

また各地では、豪雨の甚大な被害を受けた方々が後片付けに追われるニュース。汗を流して手間をかけてきた農作物の被害を観ると、心が痛みます。

新型コロナの感染者数も、人流の拡大でまだまだ終息が見えず、医療従事者の皆さんのご苦労も大変でしょう。

この夏、会津でもお祭りなどのイベントが規模縮小の中で開催されるようになり、我が家の長男も成人式に出席していました(当町では降雪の1月を避けて夏に開催されます)。

今後も日々の対策を徹底しながら、最後まで稲の管理を徹底して参ります。

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

7月に入り生育旺盛、草丈は50センチに達しています。

5月下旬に圃場に移植された苗が、一ヶ月でこんなに大きくなりました。

会津も例年にない早さで梅雨明けとなり、朝から30℃越えです。田んぼも水温が上がりすぎないように冷たい用水を入れながら対応しています。(例年ですと、降雨により水管理は少し楽になるのですが、今年は違います)

さて、今年の春の天気は順調ではありませんでした。会津ではハウスでの育苗の時期(5月)に日照不足で、根の発育不良が散見されました。圃場への移植(田植)後の活着が悪く、養分を吸えずに「分げつ」するだけの体力がない圃場が多くありました。今でこそ新しい葉が出て回復しましたが、地力のない圃場ではその影響が大きく出ています。

我が家では完熟たい肥のお陰で順調に推移しておりますが、今後は穏やかな天候に期待するばかりです。

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

今年の田植に向けて準備が進んでいます。

4月から作業が始まり、いよいよ用水が引かれました。

4月下旬に堆肥散布。畜産部門からつくられた完熟たい肥が圃場へ還元されました。

5月上旬に耕起作業。冬期間に雪でしめられた土壌を起こして酸素を供給します。そしてとうとう、今年も山々からのミネラル豊富な雪解け水が圃場へ引かれました。

 

集落では一斉に代掻き作業が始まっています。これで準備は整い、来週からは田植え作業が始まります。

今年は例年よりも作業が少し遅れ気味です。会津では雨の日が多く、耕起作業がなかなか出来ませんでした。雨で濡れた状態で圃場を起こすと、土壌が土壁の様にこねられてしまい、酸素が供給されません。酸素が不足すると移植後の根の活着が悪く、微生物の活動も抑制されてしまいます。作業は機械で行いますが、全ての工程に生き物の力が必要で、それを奪ってはなりません。今年も自然に感謝し、作業に専念して参ります。

 

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

こちらは4月から春の作業が進んでいます。

3月初めまではまだまだ寒く、「今年は雪解けが遅れてるな」と心配していましたが、4月に入ると気温も上がり例年通りの作業が始まっています。田んぼの畦畔は雪が多かったのでネズミの穴が沢山、畔塗機でしっかりと補強。腰が痛くなる水路の掃除も終え、4月23日には播種作業。そして家族総出で育苗箱をハウスに並べて保温。今年は播種作業からの気温が低く、いつもより余計に日数を掛けて芽が出ました。丈夫な苗が育って欲しいと願いながら、ハウスの温度管理に注意を払います。その間、ようやく乾いた田んぼでは我が家で一番大切な堆肥散布をしているところ。冬の間に熟成された完熟堆肥を牛舎で散布機に積み込み、圃場へ運び散布。全ての圃場へ合計100往復かけて有機質を田んぼに還元します。

 

天気予報とにらめっこをしながら、5月の連休は耕起作業に進んでいきます。10日には用水が供給されるので、それまでにトラクターは朝から晩まで圃場を走ります。

今年も健全な稲が育つように頑張って参ります。