会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

8月の田んぼの風景をお知らせします。

コシヒカリが出穂期を迎えております。ひとめぼれが8月5日頃から、コシヒカリが8日頃から穂を出し始めています。平年より3日程早く出ました。

6月の夜温の低さで分げつが抑えられましたが、7月中旬からは一転して高温となり草丈は長めとなっています。8月の朝の最低気温が25℃、昼過ぎには35℃の毎日で、まともな雨はしばらく降っていません。

幼穂形成期となる7月下旬から現在まで、雨はたった2度降っただけです。出穂は、稲に蓄えられたエネルギーを最大に使うため、豊富な水を必要とします。出穂と同時に開花、受粉をしなければなりませんが、水不足や高温にあたると不稔籾になってしまいます。この大切な時期に用水路の水量が減り始め、地区では水がかからない圃場が出始めました。町と改良区へ水量増加の要望をしましたが、ダムの貯水率が低いことから難しいようです。

緊急対策で、発電機と水中ポンプを排水路に設置してポンプアップを始めました。2週間も水が入らず葉が委縮してしまった圃場も、何とか復活してくれて安堵しています。もうしばらくは村をあげての対応に追われますが、耕作者も高齢化が進み、役員の負担も増えつつあります。

このまま温暖化が進めば、食糧不足になってしまう。そんな心配が現実とならないように、日々の生活様式を見直さなければなりません。ただただ、雨が降って欲しいと祈るばかりです。