会津の佐藤真也さんからのお便りです

現在の田んぼの状況をお知らせします。

梅雨に入り、曇天の日が多くなりました。

会津ではまとまった降雨が少なく、6月の降雨量が例年の3割しかなかったようです。

そのため、ダムの放水量が2割ほど制限されています。

用水は通常に近い量が確保されていますが、空から降る雨がもう少しほしいところです。

 

現在の稲の生育は、草丈が30cmを超え、分げつがすすみ20本以上に増えました。

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この1カ月で草丈は2倍、茎数は7倍にもなりました。

新しい葉っぱがもう少し増えた後に、草丈がぐんぐん伸びる時期となっています。

 

今年は、全体的に田んぼの土壌活性がいまひとつの様子。

田んぼ1枚ごとに土壌の違いがありますが、慣行栽培の方は、例年よりも稲の生育にバラつきが目立ちます。

降雨量が少ないので、土壌の温度が高く、根っこが弱ってしまいます。

けれども、我が家の特栽ガイドラインの田んぼは、有機質が微生物を活性化しているので、その影響は小さく感じています。

今後は茎数が確保されたら、根っこに酸素を与える「中干し」の効果に期待しています。

例年よりも水の管理が生育を左右する作型のようです。

 

7月に入ると前線が北上し、、まとまった雨が降る季節です。

ダムの貯水率が上がるように、今後1カ月の降水量に期待しています。

そして今年はラニーニャの影響で猛暑だとか。

どうなるんでしょうか、心配です。

会津の佐藤真也さんからのお便りです

播種を4月24日に終え、用水が5月8日から引かれて代掻きがスタート、そして田植えが5月20日から始まりました。

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今年の田植えは一度も雨に当たらず、風もなく、最高の天気でした。

(その分、休む日がなくて困りました)

ハウスの苗も順調で、元気に田んぼデビューです。

今年は肥料を一新、さらに環境に優しくなりましたよ。

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今までの肥料は、窒素の肥効調整コーティング剤が分解しにくくて、前年度の剤が田んぼから川に流れて海洋汚染が心配されていました(漁業の皆さんごめんなさい)。

そこで、分解して肥料になるコーティング剤が普及し始めましたので、すぐに切り替えました。

もちろん、有機質入りの特栽用です。

完熟堆肥もばっちり散布済みです。

今年の田植えも、三春町の親子さんが手伝いに来てくださいました。ありがたいです。

家のコシヒカリを食べていただいている方です。

1週間もすれば、大地に新しい根を張って、立派に見えてきます。

今年の冬は降雪が少なかったので、いつもより用水が少ないのですが、今のところ大丈夫。

これからの梅雨に、大いに期待しましょう。

夏は猛暑だとか、冷夏だとか、どっちなんでしょうか?

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これからも手を掛けながら、田んぼの苗を見守っていきますので、宜しくお願いします。

会津の佐藤真也さんからのお便りです

地区の行事がありましたのでお知らせ致します。

雪が少ない正月を迎えましたが、本日は「歳の神」が行われました。

五穀豊穣と家内安全をお祈りする行事です。

昼間のうちに小学生と青年会の若い衆が家々を回り、稲わらを集めて山を作ります。

私が子供の頃は、屋根より高い山が作られていましたが、今ではわらの集まる量が年々減少して、背丈ほどの高さにしかなりません。

これも農業離れなのでしょうか。
例年ですと、山が作られる田んぼまでの道のりを、役員が除雪をすることから始まるのですが、今年は雪がありません。

作業は楽でしょうが、雪不足=水田の用水不足 が今から心配でなりません。
夜の6時30分に点火をしてお祭りごとが始まりました。

昨年1年間に神棚にお供えしていたお札をそこで焚きます。

皆々「昨年はお世話になりました、今年も無病息災でありますように」とお祈りします。

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そしてその火で、年末にお供えしたお餅を焼いて、家に持ち帰り家族で頂きます。

火の後始末は消防団のお役目、ご苦労様です。

天気予報は明日から今季一番の大雪の予報です。

また毎日、除雪に追われる日が始まりそうです。

会津の正月の行事でした。