会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

5月に入りました。

今週から一気に気温が上がり、田圃の仕事が急ピッチで進んでます。ハウスでは4月22日に播種した育苗箱が芽を出しています。播種当日は寒い北風が吹いていたのですが、ここに来て高温。まだまだ赤ちゃんなので、温度と湿度には最大の気を配っているところです。

一方では、畦塗、恒例の排水路の土砂上げを気合を入れて終わらせ、そこでようやく乾きだした田圃へは堆肥散布を開始中です。

冬の間に鈍っていた身体がやっと目を覚まして慣れてきました。

牛小屋では、4月18日に誕生したばかりのニューフェイス。男の子。お母さん牛は初めてのお産の割にはスピード安産でしたが、上手にお乳を上げられません。おっぱいの張りも今一つで、子牛を角でつつき、足蹴りです。お母さん牛は普段はおとなしい性格なのですが、初めてのことに戸惑っているのでしょう。

朝と晩、お母さん牛を繋いで、子牛を誘導させてお乳を飲ませています。

でもお乳の量もまだ増えず、牛用の粉ミルクで不足分を補ってます。

子牛は近くに行くと寄ってきて、「おっぱいちょーだい」と口を伸ばしてくるのが可愛いんです。

 

ハウスと牛舎の二つの赤ちゃんに気を配りながら、田植えまでの作業を頑張っていきますよ。

新型コロナウィルスが一日も早く終息し、普段の経済状態に戻りますように、と心から祈ってます。

 

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

遅ればせながら、令和2年を迎えおめでとうございます。

本年も宜しくお願い致します。

1月の会津のお便りです。どうしましょう、会津も雪がありません。長期予報でも暖冬の影響で期待できず、困ってます。生活には有難いのですが、田んぼには厳しい現状です。今後の降雪に期待しているところです。

さて年が明け、様々な地区の行事が始まりました。

1月13日

地区の古峰神社講中で、栃木県鹿沼市の古峰神社へ参拝し、地区内の五穀豊穣と無事故無火災をお祈りして来ました。

古くから伝わる行事で、くじ引きで当たった代参者(代表)が、地区を代表して参拝に出かける講中です。各々が行くには大変なので、毎年代参者が地区内の皆さんから講中費(旅費)を負担して頂いて参拝し、お札を頂いて来るわけです。地区では毎年1月中に行く習わしで、帰宅したら皆さんにお札を届けます。くじ引きで当たった地区の方々と厳かにお祓いを受けて、しっかりと祈祷してきましたので、これからきっと豊かな雪に恵まれる事でしょう。

 

 

1月19日

「歳の神」が行われました。

今年も我が家の田んぼをお貸しして、昨年中に神棚に祀った古いお札や正月飾りに感謝を込めてお焚きします。一緒にお餅やスルメをその煙にあてて焼いた後に家族で頂く事で、その御利益に感謝しました。

写真が暗いのですが、普段ならば雪の下にある田んぼの刈り株が見えます。私の経験上、全く雪のない歳の神は、初めての出来事です。

異常気象は人類共通の問題ですよ、トランプさん。

 

ともあれ、今年も皆様方に幸多い1年になりますようにお祈りいたします。

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

稲刈りが始まりました~‼

秋のお彼岸、我が家の稲刈りがスタートです。平年と比べて2~3日早く収穫期を迎えています。圃場の足場も良く、倒伏もせず、順調な滑り出しです。(台風の被害に遭われた方々を思うと、無事に収穫を迎えられているだけでも幸せ、と痛感しています)

8月に夜温が下がらない日があったので少し不安がありましたが、粒張りも良く実ってくれました。砂質土壌では丈が短く着粒数も抑えられてしまった圃場がありますが、品質は良好です。今日は午後から青空が見えたので、コンバインの上からの眺望をパチリと納めました。

収穫された籾はすぐに乾燥機へ張込み、明日の朝まで時間をかけて水分を落としていきます。仕上がったら父親が籾摺り、選別、計量、袋詰めを担当します。足場の良い隣の圃場では、妻と母親のワラ立て作業が行われていますよ。一家総出です。

立てたワラは天気が良ければ2週間ほどすれば乾燥するので、牛のエサに利用します。質のいい減農薬、減化学肥料の稲ワラは、牛の健康を保つ大切な資源です。牛達は良いうんちをして、来年の春に堆肥としてまた圃場に還元されていきます。10月中旬まで、稲刈り作業が続きます。この後、袋詰めされた玄米は順番で検査場へ運ばれ、順次米穀検査を受けることになります。

皆様のもとへ届くまでは、今しばらくお待ちください。

 

(追記コラム)

小泉新大臣が米国でステーキを食べたことが話題になっていますが・・・。

牛のゲップが環境破壊?餌である植物を食べさせて二酸化炭素を排出しているから、とか。牛は複胃動物で、通常では消化しない硬い食物繊維を「反芻」することで分解しています。その時に二酸化炭素を排出するのですが、牛が健康であれば濃度はそんなに高くないと言われますし、胃の発酵を促進して炭素ガスを抑制する植物性資材も豊富に存在し、現に使用されています。牛の排せつ物であるうんちも、手を加えて堆肥化して圃場に散布すれば、資源である炭素を土壌に還元して植物が利用できるので、化学肥料の使用を減らすことにつながっているのです。

否定はしませんが、ステーキよりも、車の排ガス、人口増による森林伐採、温暖化による緑地の砂漠化、食品ロス等々、一人一人が少しだけ努力すればこの地球を守る術が沢山ありますね。

 

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

会津の佐藤です。9月の会津のお便りです。

久しぶりの晴れのお天気です。本当に何日ぶりでしょうか。今日は30度を超え、青い空、8月のような晴天を迎えています。少し動くと汗が流れます。

今年は、春先からの低温と日照不足、それに長梅雨と「冷害になるのでは」と本気で心配していましたら、梅雨が明けたら8月からは猛暑の連日。寝苦しくて、エアコンの出番が例年よりも多かったかもしれません。

それでもお盆が過ぎたら夜温が下がり、ただいまは理想的な登熟期に入っております。とはいえ、生育前半の低温の影響は大きく、今年は茎数、籾数共に確保されていません。

茎数が足りない=穂数が少ない、籾数が少ない=穂が短い状況で、正直なところ、明らかな低温の影響を受けており、今、この登熟に期待するところです。

あと2週間もすれば、「ひとめぼれ」の刈り取りに入れそうで、機械の整備や作業所の整理に追われています。なんとかお天道様が毎日顔を出して、美味しいお米になってくれると嬉しいのですが。

台風が逸れますことを祈るばかりです。

令和元年9月6日

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

8月に入り、連日の猛暑となりました。7月中旬までは冷夏、日照不足でしたが、長い梅雨が明けた途端に毎日35度を超え、コシヒカリは例年よりも二日ほど早い出穂期を迎えております。

現在、草丈は90cmに達しました。今年は慣行栽培と比較して草型は単幹で草色が薄く、穂も短いです。6月の低温で茎数が増えず、7月の日照不足で着粒数が抑えられてしまったようです。慣行栽培の方は無駄のない理想的な姿ですが、特別栽培様式では物足りない姿。

あと50日で収穫を迎えますが、長期予報でも好天が続きそうなので、台風が来なければ品質は期待できそうです。

お盆を迎え、懐かしい方々との楽しい時間をお過ごしください。

残暑が厳しいので、美味しいものを沢山食べて乗り切りましょう。