会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

今年の稲刈りが始まりました。「ひとめぼれ」の収穫です。平年より2~3日早めです。出穂期以降の平均気温が高かったので、登熟が進みました。

今日の最高気温は32℃。汗を流しながらのコンバイン作業。1年ぶりのコンバイン操作なので、手順を確認しながらのスタートになりました。9月上旬の台風15号の影響による大雨で、圃場は少しぬかるんでいますが、作業にはさほど問題がなかったので安堵しています。昨年は全面倒伏で作業が大変でしたが、今年は順調に作業が進みそうです。

でも、明後日以降は連日の雨予想となっていますので、気持ちは焦っています。

 

春の開水路の修繕と堀上げから始まり、水が引かれようやく田植えを迎えても、それは田んぼへ1日も欠かさず通うことの始まりで、水管理と草刈りをひたすら繰り返し、あっという間に収穫を迎えてしまったなあ、と思っています。

 

今年の会津の稲は、茎数と籾の着粒数が少ないです。5月下旬の低温と、6月の空梅雨、7月以降の高温の影響だと思われます。稲にとっては毎年異なる天候で、同じ稲の姿になることはありません。

それでも、その影響を最小限に留めるべく、私たちは毎日田んぼへ通って、稲からそのヒントを得るしかありません。

今日の刈取り後の籾は、乾燥機で一晩かけて水分を調整し、明日は籾摺り、選別作業へと進みます。今年の品質はどうなりますか。心配は尽きません。

稲刈り作業は10月上旬まで続きます。

 

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

籾の赤ちゃんができる幼穂形成期(会津では7月中旬)からの猛暑で、稲の呼吸量と蒸散量が増加し、どんなに水を入れてもすぐに田面が乾く毎日でした。日中の最高気温が38℃の連続でしたので、ひび割れた田面に入水をしてもなかなか溜まりません。やっと水が溜まっても、暑さで翌日には田面が乾き始めます。

そこでたっぷりと深水にして溜めてしまうと、酷暑で水温が上がり(40℃を超えます)稲が煮えてしまうので、深くも入れられません。入れたくても、用水路の水量が足りません。スマホの天気予報を見ては、いつかいつかと雨を待ち望みながら、ひたすら圃場へ通い畦畔を歩き続けました。

そしてちょうど出穂が始まった8月10日、恵みの雨が3日間降りました。ずーっと薄かった葉色も濃くなり、久しぶりに稲が喜んでいる姿を見ることができたので、ほっとしているところです。

 

これから一ヵ月が登熟期。夜温も下がり始めましたので、草刈りと草取り、最後の水管理に励んでまいります。

 

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

7月下旬の田んぼの風景をお便りします。

夏至も過ぎて猛烈な暑さになっている会津です。連日の35℃には、稲も私も参っています。

田植えから2か月が経ち、草丈が80センチを超えてきました。収穫までの中間点を迎えています。

 

 

今は穂の赤ちゃんが株元につくられて、茎の中を上へ上へと伸びており、出穂の準備に入っているところです。例年と比較して今年は茎数が確保できず、草丈が長く、葉色が薄い状態です。

今年は田植え後の6月中旬までは曇天が続き、気温が低く推移しました。7月に入ってからは空梅雨で、数えるほどしか雨が降らず、今度は梅雨明けと共に猛暑で、稲には過酷な状況になっておりかなり消耗しています。

それでも大切な用水は確保できていますので、なんとか持ちこたえて欲しい所です。とはいえ、田んぼに水をたっぷりと溜めてしまうと連日の高温で水温が高まり、稲の呼吸量をかえって増やしてしまいます。逆に浅いと、水がすぐになくなってしまうので、例年以上のこまめな水管理と草刈り作業に追われています。

今後はせめて夜温が下がり、理想的な出穂と登熟になってくれればと思っています。

日々圃場へ出向き、稲との対話を大切にして参ります。

皆様方も水分補給をきっちりとって、猛暑を乗り越えましょう。

 

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

田植えからちょうど1ヶ月が経ちました。田んぼのコシヒカリは、今のところ順調に育っています。

 

今年の田植えは、昨年よりも株間を広げて今までの50株/坪から、45株/坪にしました。

近年の温暖化により6~7月の気温が高く、初期生育が旺盛になり過ぎて葉が重なってしまい、登熟期の光合成量が低下したり、風通しが悪く病気や害虫が発生して品質が低下してしまうからです。

そして今日は最高気温が34℃の予想で、朝から暑いです。梅雨前線はどこへ行ってしまったのでしょうか。本来ならシトシトと雨が降り、田んぼの稲も天水で元気が出るはずなのですが、、、。

雨が降らないので水田の水も早く無くなってしまい、水管理が大変です。今の時期は分げつ期ですので、朝と晩の巡回でその圃場にあった水深で管理しております。新しい葉を伸ばす度に分げつが出るのですが、これは水温にも左右されるのです。浅すぎず、深すぎず。一度落水して入れ直したり、少し田面を干したりと、その日の水温を確認しなければなりません。

また、田植えから10日後に、本田で1回のみの薬剤使用として除草剤を散布してありますが、今年はヒエの発生が多いですね。この除草剤が効かずに、生き残ってしまったヒエが多いです。これはおそらく、昨年の稲刈りの時に全面倒伏してしまったので、除去しきれなかったヒエの種が沢山こぼれ落ちていたものと推測します。

しかし我が家は減農薬栽培、これ以上の薬剤は使用できません。ヒエに肥料を吸われて稲の生育が悪くなるので、田んぼを歩いて抜くしかないです。気合いです。草刈りと草取りと水管理。

これからどんどん暑くなっていきますが、頑張ってまいりましょう。

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

田植えが終わりましたのでお便りいたします。

5月8日から用水路に通水が始まり、代掻きがスタートしました。最初は水の奪い合いで、なかなか田んぼに水が溜まりません。上流の圃場から順番に入れるのですが、我先に田植えをしたい方がおり、分水ゲートを操作して水を持って行ってしまいます。

今年の5月は曇天の日が多く、ハウスの苗も伸びにくかったので、水が来るのを待ってゆっくり作業をしました。それでも、例年通りの日程で田植えを始められ、5月末までにはなんとか作業を終える事が出来ました。

田植えが始まると、水の管理で大忙しです。代掻きも同時進行しているので、代掻きに丁度良い水の量、田植えをしやすい水の量、田植えを終えた圃場は深水にしなければなりません。一日に全圃場を何回も巡回しなくてはならないので、時間がいくらあっても足りません。

6月に入りましたが、やはり日照時間が少ないと感じます。統計上でも、かなり少ない結果が出ておりましたので、少し心配をしています。

今年もいいお米が獲れますように、毎日圃場を巡回し、草刈りと水管理を徹底してまいります。

頑張ります。