会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

7月下旬の田んぼの風景をお便りします。

夏至も過ぎて猛烈な暑さになっている会津です。連日の35℃には、稲も私も参っています。

田植えから2か月が経ち、草丈が80センチを超えてきました。収穫までの中間点を迎えています。

 

 

今は穂の赤ちゃんが株元につくられて、茎の中を上へ上へと伸びており、出穂の準備に入っているところです。例年と比較して今年は茎数が確保できず、草丈が長く、葉色が薄い状態です。

今年は田植え後の6月中旬までは曇天が続き、気温が低く推移しました。7月に入ってからは空梅雨で、数えるほどしか雨が降らず、今度は梅雨明けと共に猛暑で、稲には過酷な状況になっておりかなり消耗しています。

それでも大切な用水は確保できていますので、なんとか持ちこたえて欲しい所です。とはいえ、田んぼに水をたっぷりと溜めてしまうと連日の高温で水温が高まり、稲の呼吸量をかえって増やしてしまいます。逆に浅いと、水がすぐになくなってしまうので、例年以上のこまめな水管理と草刈り作業に追われています。

今後はせめて夜温が下がり、理想的な出穂と登熟になってくれればと思っています。

日々圃場へ出向き、稲との対話を大切にして参ります。

皆様方も水分補給をきっちりとって、猛暑を乗り越えましょう。

 

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

田植えからちょうど1ヶ月が経ちました。田んぼのコシヒカリは、今のところ順調に育っています。

 

今年の田植えは、昨年よりも株間を広げて今までの50株/坪から、45株/坪にしました。

近年の温暖化により6~7月の気温が高く、初期生育が旺盛になり過ぎて葉が重なってしまい、登熟期の光合成量が低下したり、風通しが悪く病気や害虫が発生して品質が低下してしまうからです。

そして今日は最高気温が34℃の予想で、朝から暑いです。梅雨前線はどこへ行ってしまったのでしょうか。本来ならシトシトと雨が降り、田んぼの稲も天水で元気が出るはずなのですが、、、。

雨が降らないので水田の水も早く無くなってしまい、水管理が大変です。今の時期は分げつ期ですので、朝と晩の巡回でその圃場にあった水深で管理しております。新しい葉を伸ばす度に分げつが出るのですが、これは水温にも左右されるのです。浅すぎず、深すぎず。一度落水して入れ直したり、少し田面を干したりと、その日の水温を確認しなければなりません。

また、田植えから10日後に、本田で1回のみの薬剤使用として除草剤を散布してありますが、今年はヒエの発生が多いですね。この除草剤が効かずに、生き残ってしまったヒエが多いです。これはおそらく、昨年の稲刈りの時に全面倒伏してしまったので、除去しきれなかったヒエの種が沢山こぼれ落ちていたものと推測します。

しかし我が家は減農薬栽培、これ以上の薬剤は使用できません。ヒエに肥料を吸われて稲の生育が悪くなるので、田んぼを歩いて抜くしかないです。気合いです。草刈りと草取りと水管理。

これからどんどん暑くなっていきますが、頑張ってまいりましょう。

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

田植えが終わりましたのでお便りいたします。

5月8日から用水路に通水が始まり、代掻きがスタートしました。最初は水の奪い合いで、なかなか田んぼに水が溜まりません。上流の圃場から順番に入れるのですが、我先に田植えをしたい方がおり、分水ゲートを操作して水を持って行ってしまいます。

今年の5月は曇天の日が多く、ハウスの苗も伸びにくかったので、水が来るのを待ってゆっくり作業をしました。それでも、例年通りの日程で田植えを始められ、5月末までにはなんとか作業を終える事が出来ました。

田植えが始まると、水の管理で大忙しです。代掻きも同時進行しているので、代掻きに丁度良い水の量、田植えをしやすい水の量、田植えを終えた圃場は深水にしなければなりません。一日に全圃場を何回も巡回しなくてはならないので、時間がいくらあっても足りません。

6月に入りましたが、やはり日照時間が少ないと感じます。統計上でも、かなり少ない結果が出ておりましたので、少し心配をしています。

今年もいいお米が獲れますように、毎日圃場を巡回し、草刈りと水管理を徹底してまいります。

頑張ります。

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

5月の会津の風景をお便りします。

今年のGWは皆さんどのようにお過ごしでしたか?会津は、例年通りの大忙しで、どこへも出かけられません。牛舎と田んぼだけですね。

4月下旬から堆肥散布が始まりましたが、雨の日が多くてなかなか進みませんでした。微生物のエサになる有機質は、我が家の稲づくりの大切な要素です。牛舎で堆肥を積んで、トラクターで運び散布。全ての圃場に合計100往復を超えました。

 

4月24日に播種を終えた育苗箱は、ハウスで生長中です。父親が管理の担当で、ハウスの温度計をチェックしながら換気と潅水を行っています。

今年はいつもより種が薄播きになってしまいましたが、その分、丈夫な苗になってくれればよいのですが。

堆肥散布と播種を無事に終えると、ようやく耕起作業です。昨年の稲株を反転し、土壌に堆肥を混ぜ込んで、同時に酸素を与えるのが目的です。時速2.5kmで、圃場毎の土壌の性質に合わせ、土塊の大きさや深さを一定に耕していきます。柔らかめの田んぼや固めの田んぼ、隣り合った圃場でも微妙に違うので、一枚ごとに設定を変えていかなければなりません。今年は天候が悪く柔らかい圃場が多かったので、設定にはとても苦労しました。

私が耕起作業をしている間、従業員(長男)は用水路の目地補修、水口と排水路マスの修繕に追われています。

そして今日から用水路に水がやってきました。田んぼの土が酸素を十分に吸ったら、いよいよ代掻き作業が待っています!

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

令和7年産米の春作業が始まりました。

とてつもない大雪になった会津ですが、待ちに待った春が来ました。やっと来ました。雪解けが遅かったので、例年よりも一週間ほど遅れてのスタートですね。

今年は用水路と排水路の掃除(堀払い)が大変で。雪解けの時に低い方へと土砂が一緒に落ちるので、今年はいっぱいいっぱい土砂が溜まってました。

それをようやく終えると、今度は田んぼが乾いてきたので、「畔塗作業」。こちらも雪による崩落とネズミ穴が沢山あり、きっちりと畦畔を作り上げなければなりません。時速1kmの速さで、真っ直ぐに走るのが結構難しいのです。正直、眠くなって曲がったりしちゃうと格好悪いんですよ。

磐梯山の残雪を眺め、春の風を浴びながら着々と作業が進んでいきます。

この後は、我が家で一番大切な堆肥散布が待っています!

今年も、家族総出で頑張ります。