会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

暑いですね、夏ですね☀ 会津の今日は34度の晴天。朝から照り付ける太陽で、湿度も高く草刈作業も危険な状態です。

田植から1カ月が過ぎた、青々とした風景が広がる会津の風景を送ります。

5月は曇天が続き、肌寒い日が続いておりました。かと言って、降水量がほとんど無い“カラ梅雨”状態。田んぼの稲は、平年より茎数、草丈ともに少ない状態です(現在は草丈40cm)。ダムの貯水量は1/3となり、圃場によっては「水が足りない」場所も出てきました。「緊急で渇水対策の可能性も有りうる」事を認識しつつ管理にあたっています。通常ですと今の時期は最高分げつ期となり、穂をつける茎の数が決定し、あまり用水も要らないはずですが、ここへ来ての高温と茎数不足なので、もう少し水が欲しいところ。

天気予報では台風が九州に大雨を降らせています。2日後には日本海を通過しますので、被害のない範囲でその雨に期待しています。

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

昨日会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

 

本日の会津は31度を記録し、夏のような暑さで快晴です。5月10日に水田用水が供給開始となり、代掻き、田植えを迎えました。冬期間の積雪も十分で、ダムの雪解け水も豊富にあり、ハウス内の育苗も順調でした。寒い日も少なく、田植えも1週間かけて順次に終了。お陰で、4月中旬から5月末までフル活動。降雨と強風の2日間を除き作業の連続で、体も悲鳴を上げる寸前でした。写真は田植え後10日のいつもの圃場です。

田んぼに新しい根を伸ばし、葉身がピンと立っている姿がわかります。これから梅雨に入ると、次々に新しい葉を展開し分げつを増やします。この時期の会津は、水田に張られた水面が鏡のように美しい風景となりますよ。

 

さて、本日は我が家の長男が高校の部活動で習っている弓道。地区大会を勝ち抜き、福島県大会に参加した様子を応援してきました。会津は城下町の為か、弓道やなぎなたと言ったスポーツが古くから継承されています。私は縁が無かったのですが、子どものお陰で少しずつ作法やルールが分かってきたところ。団体戦では、5人ずつ順番にそれぞれ4射の矢を28m離れた36cmの的をめがけて放ちます。時間内に合計20射で、的に当たった数を競うスポーツ。息をのむ静寂の中を、自分の間合いで集中している姿は、凛として格好良いです。

写真は今回の県大会の決勝の2チームで、向こう側5名が優勝したチーム。

ちなみに、彼らは20射中で19射を射抜きました。見事!!

我が家の長男の所属するチームは惜しくも3位となりましたが、次の東北大会へと駒を進めました。

 

田んぼの苗も、彼らのように立派な姿になってくれることを願い、今後の管理に努めて参ります。

 

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

4月に入りました。田んぼの雪は物凄いスピードで消えて、様々な生き物が活動し始めました。そして今、ちょうど桜が咲いています。いつもより1週間程度早いでしょうか。

そんな会津の作業風景をお便りします。

🖊全ての圃場で畦塗をしました。

🖋この冬は数年ぶりの大雪でしたので、田んぼの畦畔は崩れて、そしてネズミ穴だらけ。

5月に入り田んぼに水が貼られると、小さなネズミ穴から水漏れし、ダムの効果が失われてしまいます。水分と温度を保持して苗を守る、水田の機能を維持するための、とても重要な工程です。

🖊完熟牛糞たい肥を散布しました。

1年間大切に発酵、熟成された堆肥を、田んぼに還元です。時間と労力が必要ですが、自家製有機質肥料の製造と利用は決して省略できない礎です。稲わらは牛の健康を維持する大事な飼料となり、その排せつ物は微生物の働きで段階的な発酵を経て、植物に利用されやすい有機質へと生まれ変わります。我が家で40年以上続く循環型農法です。

🖋種子の浸種が行われています。

種子は、そのままでは発芽しません。自らの種を保存するために一定の環境条件にならないと発芽できない仕組みを備えています、休眠ですね。それを打破するための第1条件が水分です。種子の含水量が25%になると生化学変化が生じ、急速な吸水段階に移行します。その時に必要な第2条件が温度で、同時に第3条件の酸素が必要になります。

来週にはこれらの準備を終えて、種まき作業を迎える予定です。それまでに、排水の清掃(堀上)も同時進行中です。

冬の間に鈍っていた体にムチを打ち、今年もおいしいお米が出来るよう頑張っていきます

会津の佐藤真也さんからのお便りです

3月に入りましたね。会津もようやく春の訪れを感じるようになりました。日に日に太陽の力強さを肌で感じ、数年ぶりの厳しい冬が終わろうとしている事に、安堵しております。

とはいえ、まだまだ田んぼは雪に覆われ、農道と水路の区別もつかない状態です。(生活圏の一本裏の通りは除雪もされずに、田んぼまでは車では行けません)

でも、この雪と寒さのお陰で、土壌中の微生物が活動を停止しているので、地力(有機質)が温存されているのです。ありがたく、大切なモノなのですね。

さて、年度末の決算期に入り、私も様々な団体の総会の準備に追われていますが、地域に暮らす人々のつながりを大切にして、これから活躍する次世代のための環境改善に携わっております。地方では雇用の場が減少し、大都市圏への人口流出による少子化や高齢化で、自治体の財政弱体が進む一方で税負担が重く、高校の進学を諦めざるを得ない家庭も少なくありません。

そしてもうすぐ、あの大震災から7年。雪解けは春とともにその歩みが早まりますが、痛ましい記憶とその影響は、なかなか消えることが出来ません。

はやく、春よ来い。そう祈って、会津の風景を送ります。

会津の佐藤真也さんからのお便りです

久方ぶりの会津の風景をお知らせします。

まず、今年の冬ははとても寒い!例年より早く訪れた会津の冬は、年を重ねたおかげで特に身にしみます。先日は朝の最低気温がマイナス14度を記録し、その日の最高でさえマイナス4度。牛舎の牛用の飲み水が出ず、牛にせかされながらお湯をかけて凍結を溶かすのですが、お昼を過ぎても西端にある1ヶ所だけは解決せず、何往復もしてバケツ水で対処。それでも、夕方にはまた全ての水が凍結。「ふりだし」に戻ります。結局、全部出たのは翌日の夕方でした~。牛さんよく辛抱強く待ちましたね、エライ!

その後、一旦は温暖になった1月21日に集落恒例の「歳の神」が行われました。明るいうちに子供会の児童が役員と各戸をまわり、ワラや豆ガラを譲り受けて積んだ山に点火されると、昨年の神棚のお飾りやお札をその火で焚いて、年末についた餅やスルメを焼いて家族みんなで食べます。

今年も無病息災、家内安全で暮らせますように。

それもつかの間、先週の1週間はずーっと最高気温がマイナスに・・・。猛吹雪、低温、降雪、吹き溜まりで乗用車にも乗れない日の連続でした。ひたすら雪かき、雪かき、雪かき。毎日、雪かき。出席予定していた大事な会議もキャンセルして、雪かきと牛の水対策の日々。

これだけ降ったら今年の田んぼの水は心配なし、っと前向きな思考で。早く春が来ることを祈るばかりです。