会津の佐藤真也さんからお便りが届きました

本年もよろしくお願いいたします。

今年の冬は例年にない積雪と低温になっている会津より、新年はじめてのお便りです。

今シーズンの冬は早くもピークを迎えています。11月から雪が積もり、12月にはマイナス10℃を何度も記録しました。当初の長期予報ではやや気温が高めといわれていましたが、大ハズレでした。

年が明けても雪が降り、また降り、今日も降り。毎日の除雪に疲弊しています。道路は除雪が間に合わず気温も上がらないので圧雪状態で、車はまっすぐに走れません。それでも負けずに除雪をしないと、買い物にも出られない。そろそろ雪捨て場も飽和状態になってきました。

そんな中、1月16日に毎年恒例の伝統行事「歳の神」が行われました。我が家の田んぼをお貸しして、集落中から集めたワラを山をつくり、神棚の古いお札を一緒に焚いて、お餅やスルメを焼きます。それをお家に帰って家族で食べることで無病息災と家内安全をお祈りするのです。これが終わると正月気分も抜け、気持ちを新たにまた一年を過ごしてまいります。

 

あと一ヶ月、雪との戦いが続くのでしょうか。今年の田んぼの水利は安泰なのかなぁ、と豊かな自然に期待しています。

皆様もどうか健康な一年でありますように。

 

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

田んぼにはアキアカネが飛ぶようになり、秋のお彼岸を前にもうすぐ刈り取りを迎えます。今日は台風が低気圧に変わり、ほんとうに久しぶりの晴天となりました。お盆前からこの一か月間、雨降りと曇天が続きお日様が出る日はほとんどありませんでした。気温も低く、朝方は寒くて布団を出した始末。生育は7月までは平年よりも3日程進んでいましたが、今では遅れがみられます。日照不足で湿度が高いので、地域ではイモチ病や稲こうじ病も散見されます。

現在は稲刈りを前に、コンバインや乾燥機の点検整備を進めながら、圃場の草取り作業に精を出しているところです。

 

お盆が過ぎて人流が減り、コロナワクチンの接種率も徐々に上がったお陰か、感染者数も下がって来ました。しかしながら、医療関係者の皆様のご苦労には頭が下がるばかりです。感染症対策をしっかりと心得ながら、少しずついつもの生活を目指していきたいと思います。

 

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

8月の会津の風景をお便りします。

出穂期を迎えました。ひとめぼれが8月3日頃から、コシヒカリは10日頃から穂が出始めました。平年よりも少し早い出穂です。7月からの猛暑で生育が進んだのですが、その分かなりの体力を消耗していると思われ、葉色は薄く着粒数は少なめです。これから登熟期に入りますが、残暑が厳しくなければと願っています。あと1ヶ月後には稲刈りがスタート、またまた慌しくなってきます。

 

東京オリンピック2020が閉会し、甲子園では高校野球が開幕しました。同時に西日本を中心に前線の停滞で大雨による甚大な被害が出ています。

国内での新型コロナウィルスは変異しながら私たちの生活を脅かし、お盆の人流とともに感染者が過去最大で増加しています。せめて一日でも早くワクチン接種が行き渡ればと思います。

また、毎年のように世界各地で異常気象が発生し、食糧生産の困難さを痛切に感じています。日本では高齢化と生活様式の欧米化が進み、主食であるお米の消費が年々減少しています。しかしながら行政は、生産者に向けて「限られた農地で生産量を増やしましょう」と、多収穫米品種の栽培を奨励するので、現場では農薬と化学肥料を今までの倍以上も投入するようになって来ています。これは地球資源(鉱物)の枯渇と農地や海洋汚染につながります。

これからのために、私たちに出来ることを、ひとつずつ実践して行きたいと思います。

 

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

7月7日、七夕の会津の風景をお便りします。

7月に入り、梅雨前線が活発化して急な大雨が降ったり止んだりで、本日も曇天。

全国では土砂崩れなど甚大な被害が出ているので心を痛めています。会津では、6月以降は日照不足気味ですが気温も高すぎず、降雨量はそんなに多くはない状況です。

田んぼでは新しい葉を出して分げつが増えて、条間も見えにくくなりました。これから一か月は草丈を伸ばしながら穂の赤ちゃんが育つ時期に入ります。生育は平年と比べてやや遅れが見られますが、梅雨明け後のお日様の力に期待しましょう。

 

我が家の両親は二回目のワクチン接種を受けることができましたが、ここへ来て職域集団接種の予約が加速した分、我々一般接種の予定が遅れる旨のお知らせが町から来ました。ワクチンがすべてではありませんが、オリンピックの無事開催とあわせて通常の生活に早く戻せるように願うばかりです。

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

田植え後の会津の風景をお知らせします。

4月上旬から始まった今年の稲作ですが、田植えが無事に終わりました。いつもお送りしているこの圃場は5月20日に田植えをして、もうすぐ20日が経ちます。自ら新しい根を伸ばして土から養分を吸収し始めました。草丈は20cmを超え、新しい葉を伸ばし、分げつが始まっています。日が暮れると、田んぼではカエルの合唱が響き渡ってます♪♬

 

今年の4~5月の天候ですが、あまり暑くならずに作業には最適でしたが、お日様が見えない日が多かった。朝は気温が低い日が多く、果樹農家さんは花芽が霜にやられて被害が出ました。6月の気温は高めの予報ですが、少し不安な春のスタートです。

昨冬は雪が多かったので、水の心配はなさそうです。これからは一雨ごとに伸びる草を刈り、水の管理をしながら見守っていきます。

私も年齢が50を超え、春作業の疲れがなかなか解消できなくなってきました。おいしいものを沢山食べて、環境にやさしい稲作を頑張りますよ!

今年もおいしいお米が獲れますように。