会津の佐藤真也さんからのお便りです

お盆になりました。

リオ・オリンピックでは後半戦に入り、日本の代表選手が活躍しています。

現地は治安が悪い様子ですが、おいしいお米を食べて頑張ってほしいですね。

高校野球も3回戦に進んでいます。寝不足にならないよう応援しなくては。

 

さて、会津では連日の30度越えで、出穂の時期を迎えました。平年作通りの出穂期です。

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しかし、天候が良すぎて水不足となりました。

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ダムの貯水率も7月から僅か一桁となり、農業用水が制限され、通常の半分以下。

まとまった雨があれば一時的に潤うのですが、それが全くありません。

田んぼもひび割れ、土壌が真っ白になっている圃場も出てきました。

冬期間の降雪が少なかったので、やはりこうなりました。

幼穂形成期(7月中旬)~出穂時期(8月中旬)は稲にとって大切な時期で、沢山の水を必要とします。

 

とうとう我慢ができなくなって、地区の役員が集まり、渇水対策です。

平成6年以来の干ばつに近いものがあります。

発電機と水中ポンプをレンタルして設置し、集落内5カ所で用水路へのポンプアップ作戦。

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大排水からの反復利用と、普段は利用できない河川から水を引きます。

(通常はダメですが、町役場もこんな非常時は許可してくれます)

私たちは当番で燃料の補給とゴミ取りを3時間ごとに努めました。

頑張ったおかげで、1週間で集落の全ての田んぼが潤いました。

 

今度は台風が来ていますので、雨に期待しています(風はいりませんが)。

村祭りもありましたが、雨乞い祭りとなりました。

本当に雨が欲しい会津です。

会津の佐藤真也さんからのお便りです

現在の田んぼの状況をお知らせします。

梅雨に入り、曇天の日が多くなりました。

会津ではまとまった降雨が少なく、6月の降雨量が例年の3割しかなかったようです。

そのため、ダムの放水量が2割ほど制限されています。

用水は通常に近い量が確保されていますが、空から降る雨がもう少しほしいところです。

 

現在の稲の生育は、草丈が30cmを超え、分げつがすすみ20本以上に増えました。

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この1カ月で草丈は2倍、茎数は7倍にもなりました。

新しい葉っぱがもう少し増えた後に、草丈がぐんぐん伸びる時期となっています。

 

今年は、全体的に田んぼの土壌活性がいまひとつの様子。

田んぼ1枚ごとに土壌の違いがありますが、慣行栽培の方は、例年よりも稲の生育にバラつきが目立ちます。

降雨量が少ないので、土壌の温度が高く、根っこが弱ってしまいます。

けれども、我が家の特栽ガイドラインの田んぼは、有機質が微生物を活性化しているので、その影響は小さく感じています。

今後は茎数が確保されたら、根っこに酸素を与える「中干し」の効果に期待しています。

例年よりも水の管理が生育を左右する作型のようです。

 

7月に入ると前線が北上し、、まとまった雨が降る季節です。

ダムの貯水率が上がるように、今後1カ月の降水量に期待しています。

そして今年はラニーニャの影響で猛暑だとか。

どうなるんでしょうか、心配です。

会津の佐藤真也さんからのお便りです

播種を4月24日に終え、用水が5月8日から引かれて代掻きがスタート、そして田植えが5月20日から始まりました。

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今年の田植えは一度も雨に当たらず、風もなく、最高の天気でした。

(その分、休む日がなくて困りました)

ハウスの苗も順調で、元気に田んぼデビューです。

今年は肥料を一新、さらに環境に優しくなりましたよ。

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今までの肥料は、窒素の肥効調整コーティング剤が分解しにくくて、前年度の剤が田んぼから川に流れて海洋汚染が心配されていました(漁業の皆さんごめんなさい)。

そこで、分解して肥料になるコーティング剤が普及し始めましたので、すぐに切り替えました。

もちろん、有機質入りの特栽用です。

完熟堆肥もばっちり散布済みです。

今年の田植えも、三春町の親子さんが手伝いに来てくださいました。ありがたいです。

家のコシヒカリを食べていただいている方です。

1週間もすれば、大地に新しい根を張って、立派に見えてきます。

今年の冬は降雪が少なかったので、いつもより用水が少ないのですが、今のところ大丈夫。

これからの梅雨に、大いに期待しましょう。

夏は猛暑だとか、冷夏だとか、どっちなんでしょうか?

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これからも手を掛けながら、田んぼの苗を見守っていきますので、宜しくお願いします。

会津の佐藤真也さんからのお便りです

地区の行事がありましたのでお知らせ致します。

雪が少ない正月を迎えましたが、本日は「歳の神」が行われました。

五穀豊穣と家内安全をお祈りする行事です。

昼間のうちに小学生と青年会の若い衆が家々を回り、稲わらを集めて山を作ります。

私が子供の頃は、屋根より高い山が作られていましたが、今ではわらの集まる量が年々減少して、背丈ほどの高さにしかなりません。

これも農業離れなのでしょうか。
例年ですと、山が作られる田んぼまでの道のりを、役員が除雪をすることから始まるのですが、今年は雪がありません。

作業は楽でしょうが、雪不足=水田の用水不足 が今から心配でなりません。
夜の6時30分に点火をしてお祭りごとが始まりました。

昨年1年間に神棚にお供えしていたお札をそこで焚きます。

皆々「昨年はお世話になりました、今年も無病息災でありますように」とお祈りします。

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そしてその火で、年末にお供えしたお餅を焼いて、家に持ち帰り家族で頂きます。

火の後始末は消防団のお役目、ご苦労様です。

天気予報は明日から今季一番の大雪の予報です。

また毎日、除雪に追われる日が始まりそうです。

会津の正月の行事でした。