会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

稲刈りが始まりました~‼

秋のお彼岸、我が家の稲刈りがスタートです。平年と比べて2~3日早く収穫期を迎えています。圃場の足場も良く、倒伏もせず、順調な滑り出しです。(台風の被害に遭われた方々を思うと、無事に収穫を迎えられているだけでも幸せ、と痛感しています)

8月に夜温が下がらない日があったので少し不安がありましたが、粒張りも良く実ってくれました。砂質土壌では丈が短く着粒数も抑えられてしまった圃場がありますが、品質は良好です。今日は午後から青空が見えたので、コンバインの上からの眺望をパチリと納めました。

収穫された籾はすぐに乾燥機へ張込み、明日の朝まで時間をかけて水分を落としていきます。仕上がったら父親が籾摺り、選別、計量、袋詰めを担当します。足場の良い隣の圃場では、妻と母親のワラ立て作業が行われていますよ。一家総出です。

立てたワラは天気が良ければ2週間ほどすれば乾燥するので、牛のエサに利用します。質のいい減農薬、減化学肥料の稲ワラは、牛の健康を保つ大切な資源です。牛達は良いうんちをして、来年の春に堆肥としてまた圃場に還元されていきます。10月中旬まで、稲刈り作業が続きます。この後、袋詰めされた玄米は順番で検査場へ運ばれ、順次米穀検査を受けることになります。

皆様のもとへ届くまでは、今しばらくお待ちください。

 

(追記コラム)

小泉新大臣が米国でステーキを食べたことが話題になっていますが・・・。

牛のゲップが環境破壊?餌である植物を食べさせて二酸化炭素を排出しているから、とか。牛は複胃動物で、通常では消化しない硬い食物繊維を「反芻」することで分解しています。その時に二酸化炭素を排出するのですが、牛が健康であれば濃度はそんなに高くないと言われますし、胃の発酵を促進して炭素ガスを抑制する植物性資材も豊富に存在し、現に使用されています。牛の排せつ物であるうんちも、手を加えて堆肥化して圃場に散布すれば、資源である炭素を土壌に還元して植物が利用できるので、化学肥料の使用を減らすことにつながっているのです。

否定はしませんが、ステーキよりも、車の排ガス、人口増による森林伐採、温暖化による緑地の砂漠化、食品ロス等々、一人一人が少しだけ努力すればこの地球を守る術が沢山ありますね。

 

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

会津の佐藤です。9月の会津のお便りです。

久しぶりの晴れのお天気です。本当に何日ぶりでしょうか。今日は30度を超え、青い空、8月のような晴天を迎えています。少し動くと汗が流れます。

今年は、春先からの低温と日照不足、それに長梅雨と「冷害になるのでは」と本気で心配していましたら、梅雨が明けたら8月からは猛暑の連日。寝苦しくて、エアコンの出番が例年よりも多かったかもしれません。

それでもお盆が過ぎたら夜温が下がり、ただいまは理想的な登熟期に入っております。とはいえ、生育前半の低温の影響は大きく、今年は茎数、籾数共に確保されていません。

茎数が足りない=穂数が少ない、籾数が少ない=穂が短い状況で、正直なところ、明らかな低温の影響を受けており、今、この登熟に期待するところです。

あと2週間もすれば、「ひとめぼれ」の刈り取りに入れそうで、機械の整備や作業所の整理に追われています。なんとかお天道様が毎日顔を出して、美味しいお米になってくれると嬉しいのですが。

台風が逸れますことを祈るばかりです。

令和元年9月6日

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

8月に入り、連日の猛暑となりました。7月中旬までは冷夏、日照不足でしたが、長い梅雨が明けた途端に毎日35度を超え、コシヒカリは例年よりも二日ほど早い出穂期を迎えております。

現在、草丈は90cmに達しました。今年は慣行栽培と比較して草型は単幹で草色が薄く、穂も短いです。6月の低温で茎数が増えず、7月の日照不足で着粒数が抑えられてしまったようです。慣行栽培の方は無駄のない理想的な姿ですが、特別栽培様式では物足りない姿。

あと50日で収穫を迎えますが、長期予報でも好天が続きそうなので、台風が来なければ品質は期待できそうです。

お盆を迎え、懐かしい方々との楽しい時間をお過ごしください。

残暑が厳しいので、美味しいものを沢山食べて乗り切りましょう。

 

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

7月に入りました。梅雨空で毎日曇天が続きます。九州での大雨の被害は甚大なものです。被災されました方々の心労を考えると胸が痛くなります。一日も早いインフラの復旧と日常の生活を取り戻されますことをお祈りいたします。

7月上旬になり、我が家の田んぼは茎数20本、草丈50cmに達しています。分けつは促進していますが、低温多湿の日照不足なので、苗質は柔らかく張りがありません。穂をつける必要茎数が確保されてきましたので、8月上旬に向けてこれから1ヶ月は草丈が日々伸長していきます。

7月下旬には幼穂形成期を迎えますが、今は茎が細いので気温が上がってくれないと困ります。現在は浅水管理の時期なので田んぼの水管理は少し楽ですが、かわりに畦畔の雑草がぐんぐん伸び、草刈作業の連続です。湿気が多いので少し動くだけで汗が出ます。

昨年は空梅雨で渇水、今年は大雨で田んぼの排水路が溢れんばかりと、極端な天候に振り回されています。安定した食糧生産がいかに困難なのかを思い知らされています。体調も崩しやすいので、十分に配慮してお過ごしください。

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

東北南部は梅雨入りしました。毎日、曇天でお日様が顔を出しませんでしたが、久しぶりの青空です🌞

4月22日に播種作業を終えて、5月19日から田植えとなりました。その間、育苗管理、堆肥散布、耕起、代掻き作業に追われました。4月下旬は降雨の日が多く、堆肥散布が出来ずに作業は大幅に遅れ。そういえば世間様は10連休だとか何とか騒がせていたような・・・。

 

それでも今年は機械の調子が良く、全ての春作業が順調に終わりました。今年の田植えは家族だけで済ませたので、決して急がず、怒らず(笑)が功を奏し、いつもより精神的に楽だったようです。家族経営万歳(私はオペレーターなので気は休まりませんでしたが)。

 

 

田植え後の田んぼの風景を撮影しようと思っていましたが、曇天、強風、雨降りの毎日でなかなかシャッターが押せず、田植えが終わってから18日目になってしまいました。

育苗ハウスの苗と比べると、田んぼに根付いて新しい葉を増やしているのがよく分かります。

しかし、今年の気温はちょっと心配なところが。梅雨入りしても寒いです。6月なのに朝晩は寒くて半袖ではいられませんし、毛布だけでは寝られません。家の子供も風邪をひいてティッシュの消費が激しいこと。田んぼの苗もお日様が望めないので、少し元気が足りない。

でも我が家の田んぼは、堆肥や有機質肥料のお陰で他の人に比べるとまだ勢いがあるほうです。今のところ降雨のお陰で渇水の心配はありませんが、太平洋側では「やませ」が吹いています、心配。

先日は天気予報が的中し、午後から空が真っ暗になり台風のような強風。庭の植木鉢が散乱しました。その後に激しい雷鳴と大粒の雨が横殴りに振り出し、「ドンっ」と地響き、停電。妻が言うには、「家の中が爆発したように凄い閃光が走った」そうで。光回線のルーター、パソコンのモニターとプリンター、作業所のエアコンが故障しました。電話もネットもダメで、翌日にはNTTさんから代替機を送って頂いて、無事開通。モニターとプリンターは業者に見てもらったところ、「直せないことはないけど、工賃の方が高くなるよ。」と言われて、買い替えです。きっと近くに落ちた誘導電流ではなく、直撃だったようです。

これからは草刈と水管理に精を出しますが、なんとも変な天候に要注意の年になりそうです。

皆様も落雷にはお気を付けください。