会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

稲刈りが進んでおりますが、昨日からのけっこうな降雨で圃場には水溜りが出来てしまいました。数日はコンバインが入れませんが、作業場では乾燥を終えたお米調整作業に追われています。さて、お米の検査も進んでおりますので現在の状況をお知らせいたします。

ひとめぼれ:全量2等(心白)

ミルキークイーン:全量1等

コシヒカリ:初検査の分は2等(心白)

研究会では品質や安全性を重視した栽培体系としておりますので、正直に落胆しております。当地域での検査場では現在のところ、品種を問わず落等率が50%だそで、今までに経験したことがない状況です。出穂期から登熟期の高温による障害ですので、残念ながら今後の検査も期待はできないと思われます。販売店の皆様方には大変ご迷惑をお掛けします、申し訳ございません。

尚、コシヒカリの検査を受けた分はまだ少量ですので、初出庫まではもうしばらくお待ちください。明日からは天候の回復を待ち刈遅れにならないように丁寧に刈り取りを進めて参ります。

その様な中ですが、我が家の畜産部門では嬉しい出来事がありました。先日26日に福島肉用牛共進会があり、JA会津よつば地区を代表して出品して参りました。(共進会とは、繁殖用メス牛の繁殖能力と姿かたちを競う品評会で、月齢に見合った成育、品位、資質を競います。)JAの地区内競技会で上位になった牛だけが県大会へ出品できるのですが、県内各地区の代表牛が揃い、畜産農家さんたちが大勢見守る前で、我が家の「そふぃあ号」は優等賞に選ばれました(審査の間、じっと静止しているのが大変なんですよ)

「そふぃあ」は昨年4月に我が家で生まれた牛で、来年の4月には赤ちゃんを産む予定です。

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

8月の田んぼの風景をお知らせします。

コシヒカリが出穂期を迎えております。ひとめぼれが8月5日頃から、コシヒカリが8日頃から穂を出し始めています。平年より3日程早く出ました。

6月の夜温の低さで分げつが抑えられましたが、7月中旬からは一転して高温となり草丈は長めとなっています。8月の朝の最低気温が25℃、昼過ぎには35℃の毎日で、まともな雨はしばらく降っていません。

幼穂形成期となる7月下旬から現在まで、雨はたった2度降っただけです。出穂は、稲に蓄えられたエネルギーを最大に使うため、豊富な水を必要とします。出穂と同時に開花、受粉をしなければなりませんが、水不足や高温にあたると不稔籾になってしまいます。この大切な時期に用水路の水量が減り始め、地区では水がかからない圃場が出始めました。町と改良区へ水量増加の要望をしましたが、ダムの貯水率が低いことから難しいようです。

緊急対策で、発電機と水中ポンプを排水路に設置してポンプアップを始めました。2週間も水が入らず葉が委縮してしまった圃場も、何とか復活してくれて安堵しています。もうしばらくは村をあげての対応に追われますが、耕作者も高齢化が進み、役員の負担も増えつつあります。

このまま温暖化が進めば、食糧不足になってしまう。そんな心配が現実とならないように、日々の生活様式を見直さなければなりません。ただただ、雨が降って欲しいと祈るばかりです。

 

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

現在の田んぼの風景をお知らせします。

5月20日から始まった田植え作業から40日が経ちました。育苗箱から移植されて大地に根を伸ばし、草丈は50センチに達して茎数は15~20本になっています。例年と比較すると、草丈が長く茎数が少ない状態となっています。6月の日照時間が少なかった為に、新しい葉が出る(葉齢)のが遅れて葉色が濃い傾向です。

梅雨が明けて、日照時間が増えて気温が上がれば、遅れも解消してくれるのですが。しかし今年の梅雨は、降ります。田んぼの排水路も溢れる寸前になります。今年はどうなるのでしょうか。

我が集落に、とうとうドローンが来るようになりました。近所の農家が離農し、全作業を請負法人に委託したためです。昨年までは本人が何とかやっていたのですが、管理が手薄になり荒れた状態で苦情が出るようになっていました。それが今年はリモコン一つで播種と除草剤散布です。圃場管理もしっかりしてくれているのでひと安心です。

天気予報では梅雨が明けると猛暑がやってくるとか。これからも体調管理を万全にして水田の管理を徹底して参ります。

 

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

耕起作業が始まっています。

GW中は毎日、田んぼへ通い、どこへも出かけられない多忙な時期。4月下旬に堆肥散布を無事に終えた田んぼ、次は田起こしです。柔らかい圃場も好天で乾き、トラクターも沈み込む事無く作業が出来ます。圃場は1枚ごと土質に違いがあるため、ロータリー(土を起こし反転する)の回転数とトラクターの進行速度を微調整しなければなりません。そうしないと起こす深さが変わり、土塊の大きさがバラバラになってしまうので稲の生育に差が出ます。残念ながらそれをわからないで同じ設定で田起こしをする生産者がほとんどです。同じ肥料を同じ量入れたのに、生育も収量も品質もバラバラに、となってしまうのです。それだけ、田起こしには技術が必要なんですね。田起こしで酸素を供給し、微生物が目覚めて一斉に活動を始、そして事前に散布した堆肥の有機物を分解してくれます。

田んぼではもう大切な生産活動が盛んに始まっているのです。

一方、ハウスでは苗が順調に育っています。今年は珍しく芽出しがきれいに揃い、我が家の父と母は大喜び。寒い日も暑い日も、温度に気を配ってもう少しハウスで管理していきます。

来週はとうとう堰上げ、水が来ます。田植に向けてもうひと頑張りです。

 

会津の佐藤真也さんからお便りが届きました。

4月に入り本年の作業が始まりました。今年の春の訪れは雪解けとともに例年より早く訪れています。毎年のことですが、用水路と排水路の清掃からスタート。

全ての圃場の水路に落ちた土砂とゴミを、スコップできれいに上げていきます。一かき上げては一歩前、一かき上げては一歩前を繰り返し。冬の間に鈍ってしまった身体、腰も膝も肘も悲鳴を上げます(3日も続くと慣れますが)。時折頭を上げて腰を伸ばすと、心地よい風が顔にあたりとても清々しい気持ちになります。

遠くに飯豊山の残雪を眺め、春だなあと思うのです。

しかし少し広い幹線沿いには、ジュースやビールの空き缶が散乱!!誰が捨てたモノやら、悲しい世の中です。

会津では今まさに桜が咲いています(平年よりかなり早いです)。

来週からは種籾の浸種に入ります。播種作業予定の4月22日を目指して、圃場と作業場でどんどん作業を進めて参ります。