会津の佐藤真也さんからのお便りです

田植から1カ月が経過した田んぼの風景を送ります。

今年の6月は曇天が続き低温注意報が出る日もありながら、会津は梅雨入りが遅れました。

カラ梅雨に悩まされ、生育が遅れ気味の田んぼも元気がない様子でしたが、ここへ来て大雨です。

台風3号の影響で前線が北上し、湿った空気が流れ込み、ジメジメとようやく梅雨空。

今日は7月7日、久しぶりの晴れ間です。田んぼも緑一色に染まっています。

 

草丈はおよそ60cm、分げつも進み茎数は20本ほど、でも平年より体が小さいです。

あと35日で出穂を迎えますが、それまでに新しい葉を出しながらもう少し茎数を増やして伸長します。

これから1カ月でどれだけの穂を生み出せるか、が焦点。

好天に期待しています。

 

会津の佐藤真也さんからのお便りです

田植が行われました。

4月の播種作業から始まった今年の田んぼ、ようやく田植となりました。

播種後のハウスの育苗は、5月中旬に30度を超す日が数日あり、管理には気を使いました。

ハウス内の温度が上がると、育苗箱内の土壌温度が上がり、カビが発生し根腐れをおこします。

根腐れになると当然ですが、もう使えません(近所でも沢山の農家さんがいました)。

温度が低い潅水をこまめに掛けることになりますので、これが大変でした。その間、田んぼでは堆肥散布、耕起、代掻きを田植までに完了しなくてはなりません。

今年の用水は、雪解け水が豊富なために、例年になく順調に確保できました。やっぱり、冬は雪が降らないとダメなんですね。

毎日、毎日、トラクターでの作業。これが腰に来るんです。振動と騒音が・・・・。

お陰で、好天に恵まれ、予定通りの田植えにこぎつきましたよ。

田植になると気が付きます。太陽と水のありがたさに。自然に生かされてるな~、って。夜はカエルの合唱に癒されながら、明日の天気予報を見ながら家族での作業の確認です。

田植から1週間もすれば、新しい根っこが大地に伸ばし、栄養を吸って日に日に生長します。

さあ、今年もいいお米が出来ますように、と祈るばかりです。

 

会津の佐藤真也さんからのお便りです。

会津の佐藤です。

播種作業が行われました。

4月22日、23日の両日、晴天の中での播種作業となりました。

「結い」と呼ばれる組織をつくり、3軒まとめての共同作業です。

毎年繰り返されますが、一連の流れ作業。

箱を入れる人、床土、播種、潅水、覆土、箱を取って積む人。

《播種作業》                《床土》

 

《種籾》                  《播種・潅水》

 

《覆土》                   《移動》

 

箱の重さは土と水で、ひと箱当たり約4kgになります。

二日間で3軒分、6,000枚の播種を行いました。

作業中はその家人が総監督を務め、機械の微調整や種籾、土の補充をしながら、他の人に指示を出します。

この時期ですので、近所の子どもさんがどこの学校に進学したとか、学校の先生が変わったとか、またお嫁さんを連れてきたとか、今度の町長選挙の話だったりと、地域の話題で盛り上がります。

外では近所の桜も満開で、春の風に揺られています。

その夜は花見も兼ねて慰労会で盛り上がりますが、そんなに深酒は出来ません。

次の日は、各々のハウスへ育苗箱を並べて、出芽をさせますので。

 

曇天や雨の日が多い今年の春ですが、いい芽が出て、丈夫な苗になって欲しいものです。

この時期になると、ようやく田んぼも乾き始め、一斉にトラクターの往来が激しくなります。

畦塗、肥料散布、堀払い、などなど、時間を惜しんでの作業は続いて参ります。

播種作業のお知らせでした。

 

会津の佐藤真也さんからのお便りです

9月下旬より、稲刈りに入りました。

ひとめぼれ、ミルキークイーンが終わり、ようやくコシヒカリの刈り取りです。

出穂が平年より若干遅れたので、作業も遅れ気味。

台風がいくつか通過し、秋雨前線が停滞したので雨の日が多く、思うように進みません。

それでも暴風雨の直撃を免れ、倒伏もせずに順調に進んでいます。

明日10月8日は24節気の寒露。

秋雨前線が移動し、移動性高気圧が来るようになるので、朝晩は冷えるようになります。

今日は久しぶりに青空がのぞいたので、研究会の皆さんと写真を撮ってみました。

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今年は幼穂形成期(7月中旬から下旬)以降の日照が少なく、一穂の着粒数が少ないです。

普段ですと一穂に100~120粒のモミが付くのですが、1割ちょっとは少ないでしょうか。

登熟もゆっくり進みましたので、品質には影響がないようです。

稲穂の部分が軽いので、倒伏もしなかったようですね。

(新聞では作況予測も出ていましたが、どうしていつも現場とかけ離れているのでしょうかね)

 

現在、刈り取りの真っ最中です。

ゆっくり乾燥、籾摺り、袋詰め → 検査場搬入、検査

となりますので、新米の出庫まではもう少しばかりお待ちください。

大事な稲を、丁寧に刈り取ってまいります。

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会津の佐藤真也さんからのお便りです

お盆になりました。

リオ・オリンピックでは後半戦に入り、日本の代表選手が活躍しています。

現地は治安が悪い様子ですが、おいしいお米を食べて頑張ってほしいですね。

高校野球も3回戦に進んでいます。寝不足にならないよう応援しなくては。

 

さて、会津では連日の30度越えで、出穂の時期を迎えました。平年作通りの出穂期です。

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しかし、天候が良すぎて水不足となりました。

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ダムの貯水率も7月から僅か一桁となり、農業用水が制限され、通常の半分以下。

まとまった雨があれば一時的に潤うのですが、それが全くありません。

田んぼもひび割れ、土壌が真っ白になっている圃場も出てきました。

冬期間の降雪が少なかったので、やはりこうなりました。

幼穂形成期(7月中旬)~出穂時期(8月中旬)は稲にとって大切な時期で、沢山の水を必要とします。

 

とうとう我慢ができなくなって、地区の役員が集まり、渇水対策です。

平成6年以来の干ばつに近いものがあります。

発電機と水中ポンプをレンタルして設置し、集落内5カ所で用水路へのポンプアップ作戦。

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大排水からの反復利用と、普段は利用できない河川から水を引きます。

(通常はダメですが、町役場もこんな非常時は許可してくれます)

私たちは当番で燃料の補給とゴミ取りを3時間ごとに努めました。

頑張ったおかげで、1週間で集落の全ての田んぼが潤いました。

 

今度は台風が来ていますので、雨に期待しています(風はいりませんが)。

村祭りもありましたが、雨乞い祭りとなりました。

本当に雨が欲しい会津です。