十日町からお便りが届きました。

【令和4年12月】

十日町産魚沼コシヒカリ

雪深い冬までもう少し‼

 

☆初雪情報☆

12月2日に初雪が観測されましたが、その後の降雪はありません。年々雪の降る時期が遅くなっているように感じます。

         秋の田園風景

11月下旬ごろから気温が一気に下がり冬に向かっているなと感じられる季節になりました。十日町で暮らす人々は秋作業が終わると家の窓や庭木に雪囲いをしたり、車のタイヤをスタッドレスタイヤに履き替えたりと冬に向けて準備をします。豪雪地帯の十日町では雪の重さで木が折れたり、家の一部が壊れたり、道路が凍ってしまうためこのような準備は欠かせません。しかしながら、その反面、多くの雪が降ることで雪室倉庫で食糧を保存が可能になったり、次の年の稲作づくりに欠かせない雪解け水が確保できるなど多くの恩恵も受けています。

今年は、大雪になると予報が出ていますが、雪と寒さに負けず、今年も乗り越えていきます。

           雪囲い

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令和4年11月

【十日町産魚沼コシヒカリ】

北陸農政局が公表した新潟県内中越地区の作況指数は前回と変わらず、100(10/25時点)で平年並みとなっておりますが、魚沼地域ではそれ以上の収量減となっております。

4年産米につきましては、JA十日町が当初計画していた集荷量に対して大幅な減となっており、集荷実績は契約対比で約90%と非常に厳しい状況となっております。収量減の要因としまして、6月の早い梅雨入り後、すぐに降水量が少なくなり、高温が続いた影響で肥料の吸収が早まり、稲の下位節間が伸び、倒伏の原因となりました。さらに出穂は8/8と例年より2~3日遅れ、出穂後は気温の低下と日照不足により登熟が進まず、収量減につながったと考えられます。

秋うち・・・稲刈りが終わってから田んぼを耕す作業

稲刈りが終わってからトラクターで田んぼを耕し、田んぼの中に稲わらをすき込んでいきます。春ではなく秋のうちに稲わらをすき込むことで土が柔らかくなる、土壌中の窒素量が増えるなど堆肥とほぼ同じ効果が得られ、ワキ(硫化水素、メタンガス)の発生を抑え根腐れなどの生育障害を軽減できます。

生産者の方々は、稲刈り後も来年おいしいお米が収穫できるように努力しています。

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令和4年10月

【十日町産魚沼コシヒカリ】

新米出荷できます‼

9月5日からはじまった4年産米の集荷・検査も終盤を迎えています。コシヒカリの集荷検査実績は約87%、1等比率は約87%(10月17日時点)と品質・食味ともに自信をもってお届けできるものと自負しております。

しかしながら、昨年に引き続き今年も大幅な収量減が想定されます。新潟県が10月14日に公表した県内の作況指数は100(9月25日時点)で平年並みとなりましたが、魚沼地域ではそれ以上の収量減となる可能性が非常に高くなっております。

4年産米はお米の粒がやせており、2等の格落ち要因は未熟粒が一番の原因となっております。また、北陸農政局が公表した作況指数を算出するのに用いるふるい目は1.85mmですが、JA十日町ではふるい目1.9mmを使用しているため、公表された作況指数より収量減が想定されます。

まだ集荷は続きますので、今後の動向を注視して参ります。

 

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令和4年9月

【十日町産魚沼コシヒカリ】

 

【コシヒカリの収穫がまもなく始まります】

9月に入り、もち米や酒米など早生品種の収穫時期を迎えておりますが、生育の遅れや連日の雨の影響で思うように収穫作業が進んでおりません。JA十日町では、9/13時点でもち米と酒米、つきあかりを6,500袋程度の検査を行ったところ、1等級比率は69%ほどでした。つきあかりの格落ち要因は、除青未熟となっております。新潟県内の他の産地では、こしいぶきが高温障害の影響を受け、背白や未熟粒が多く発生し、品質・収量の減につながっているようです。

コシヒカリについては、新潟県内の他の産地より出穂が遅れた影響で生育が2~3日遅れており、刈取時期も例年より若干遅れる見込みです。今年のコシヒカリは草丈がやや長いため、先日の台風の影響で一部倒伏している圃場があります。刈取りについては、9/15前後から川西地区の収穫作業が始まる予定となっております。

【9月13日時点の圃場】

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令和4年8月

【十日町産魚沼コシヒカリ】

十日町管内の圃場では出穂を迎えて

JA十日町管内の生育状況についてお伝えします。コシヒカリの生育は、草丈は「並」、茎数は「多い」、葉数の進みは「並」、葉色は「淡い」となっています。穂肥施用後も葉色が淡いままの圃場があり、栄養凋落が懸念されます。8月末までの天候の見通しは、気温は「高い」、降水量と日照時間は「平年並」となっています。高温になると稲は多くの栄養を必要とするため、葉色の淡い圃場では3回目の穂肥を施用するよう指導しました。

昨年はカメムシによる被害が多かったため、生産者に適期防除を行ってもらえるよう指導して参ります。

上の写真はドローンでカメムシ防除の農薬を散布している様子です。広大な面積で稲作を行っている生産者は、農薬の散布だけでも多大な労力を要します。ドローンを導入して農作業の効率化を図る生産者が少数ですが増えてきました。